ダミーのActorを活用する

どうしてもActorが必要になった時に、透明なActorをダミーとして使うと便利です。

カメラの対象として

SetCameraTargetでカメラの対象を変更できます。対象はActorでなければなりません。

どうしても一時的にプレイヤーからカメラを外したい場合、ダミーのActorをプレイヤーの位置に持ってきて、すかさずカメラの対象にすると、カメラのアングルをほとんどかえずに処理できます。

WornObjectはActorが装備中の武器や防具のパラメータを取得したり設定するのに便利です。

武器や防具の強化値やエンチャントに関する情報はObjectReferenceにあります。ところがActorの所持品はBaseObjectなので、強化値やエンチャントを操作できません。

バニラの場合は、DropObjectで一度地面に置いてObjectReferenceを出し、用が済んだら所持品に戻します。一瞬だけですが脱げて裸になったり装備が宙に浮いて見えるのが問題です。

WornObjectを使うと、Actorが装備中に限り、そのままObjectReferenceにたいする操作を同じことを行えます。

装備していないとWornObjectが使えませんので、WornObjectのために一時的に装備すると、やはり一瞬だけ装備が切り替わるので画面がチラついてしまいます。

そこでダミーActorの出番です。所持品をダミーActorに移して装備させ、WornObjectで操作したら元の持ち主の所持品に戻します。これで一切のチラつき無しにやりたいことが行えます。

目の前の商品に話しかけて売買する場合、そのActorに設定されている商売用コンテナに商品が入っています。

いつもと違う取引をしたり、複数のActorで商品を共有したい場合、コンテナに商品を入れると他の商品とまざるので、取引メニューに全部一緒になって出てきたり、コンテナから取り除く処理が大変だったりします。

そこでダミーのActorを商人の替わりとして目の前に呼んで取引画面を出せば、あたかも目の前の商人と取引しているようにできます。