バニラの二刀流
まずはおさらいです。
右手に片手武器、左手に片手武器を持つと二刀流です。
コントローラーの右ボタンを押すと右手の武器で攻撃、長押しで右手のパワーアタックです。
コントローラーの左ボタンを押すと左手の武器で攻撃、長押しで左手のパワーアタックです。
コントローラーの左ボタンと右ボタンを同時に押すと両手の武器で攻撃、長押しで両手でパワーアタックです。パワーアタックは3回連続攻撃になっています。
バニラの問題点
防御がありません。これでバランスが取られているわけです。これは二刀流でも防御を可能にするModを使うことで改善できます。
- (SJG) Dual Wield Parrying Reimplementation for SSE (Works for Spell Blades as well)
- Dual Wield Parrying SKSE
同時押しの入力判定がシビアで、焦っている時に出そうとすると不発になることがあります。これが非常にストレスになります。入力環境を整えることで改善できます。
右手攻撃と左手攻撃が別々になっています。選択肢が多いのはいいことではありますが、本当に必要なのかと考えたら、別に要りません。それよりも、右ボタンを押すたびに左右交互に攻撃してほしいです。これも入力環境を整えることで実現できます。
防御を可能にする
(SJG) Dual Wield Parrying Reimplementation for SSE (Works for Spell Blades as well)は昔からあるModです。Papyrusベースなので遅いですが、実用上は問題ないと思います。MCMでキーを割り当てて使います。
Dual Wield Parrying SKSEの方はDLLベースなので高速なのがメリットです。最近出たばかりでまったく評価できていないので詳しいことはわかりません。設定ファイルでキーを割り当てて使います。
割り当てるキーは何とかして捻出します。ところで、後述する右ボタンで左右交互に攻撃できるようにした場合、左ボタンが空きます。空いた左ボタンに防御を割り当てるのが自然に操作できていいと思います。
ボタンひとつで左右交互に攻撃するようにする
まず、Skyrimのキー設定で、右手攻撃と左手攻撃をキーボードで発動できるようにします。それからコントローラーでは発動しないようにします。キー設定の方法についてはコントローラーで遊ぶにて解説しています。
仮に右手攻撃をA、左手攻撃をQに割り当てたとします。キーボードのAとQを押したら攻撃するようにします。コントローラーの右ボタン、左ボタンを押した時には攻撃しないようにします。
JoyToKeyでコントローラーの右ボタンにAとQを割り当てます。
「ボタンが押されるたびに切り替える」を選び「カウンタリセット時間」を調整します。
これで、コントローラーの右ボタンをポンポンポンと押すと、右、左、右という具合に攻撃してくれます。
最大のメリットはSkyrim側に無理がまったくないということです。JoyToKeyが自動的に入力を切り替えてくれるため、Skyrim側でアニメーションを改造したり、スクリプトを書いてどうにかしたりといった不具合や誤動作の元になる点がないのです。
デメリットは二刀流専用だということです。右手だけにダガーを持って猛連打すると攻撃と防御を繰り返してしまいます。
controlmap.txtを編集する際の注意事項として、以下の部分も修正する必要があるので注意します。
// Item Menus
LeftEquip 0xff 0xff 0x0100 0 0 0 0x8
RightEquip 0xff 0xff 0x0200 0 0 0 0x8
メニューを開いて装備する際のキーの設定になります。ここがバニラだと「Left Attack/Blockの設定を参照する」「Right Attack/Blockの設定を参照する」という形になっています。ここではコントローラーのボタンを直に割り当てるようにします。
同時押しを確実に発動できるようにする
人間が手で同時押しするから不発になるわけです。コンピューターにやらせましょう。
キーをなんとか捻出して、左右同時攻撃という機能を割り当てます。
私はRT+RBに割り当てました。
単押しで左右同時通常攻撃、長押しで左右同時パワーアタックになります。
二刀流でも左ボタンで自然に防御できるようにする
バニラの左ボタンは左手での攻撃と防御を兼ねているわけですが、Modで追加される二刀流防御は別のボタンになり、両者を同じボタンを割り当てることはできません。これだと二刀流の時だけ異なるボタンで防御することになるので直感的ではなく、とても戦いづらいと感じます。
そこで、二刀流防御をいつもの左ボタンの位置に持ってきて、バニラの左ボタンを別のところに移すようにしてみました。実は二刀流防御は二刀流専用というわけではなく、他の武器でも防御が可能です。ですので、装備に関係なくとにかく左ボタンを押せば防御になるわけです。直感的で遊びやすくなりました。
そのかわり、左手で攻撃したい場合は別のところに移したボタンを押す必要があり、特に左手で魔法を詠唱するのが面倒になってしまうのがデメリットになります。
設定例
LBで防御、RBで攻撃、RTが修飾キーの場合です。
controlmap.txtは以下のように設定します。
DUMMY11 0 0 0x000a+0x0100 0 0 0 0 DUMMY12 0 0 0x000a+0x0200 0 0 0 0 Left Attack/Block 0x21 0x1 0xff 1 1 1 0 Right Attack/Block 0x1f 0x0 0x0200 1 1 1 0
コントローラーは左攻撃を0xffにします。これでLBを押しても何も起こらなくなります。
キーボードは左攻撃にF、右攻撃にSを割り当てました。
各行の末尾は0に変更します。これでコントローラーありの状態でもキーボードを押して攻撃できるようになります。
ダミーについてはコントローラーで遊ぶで詳しく解説しています。ダミーを設定しておかないと、RT+RBを押した時にRTとRBの2つの入力がそれぞれ発動してしまいます。
二刀流防御はキーボードのUを割り当てました。
Dual Wield Parrying SKSEならUのScanCodeである22を指定します。
ParryKey = 22
Dual Wield Parrying Reimplementation for SSEならMCMを開いてUを設定します。
JoyToKeyでLBにU、RT+LBにF、RT+RBにF,Sを割り当てます。
Timed Blockの防御修正を使っているなら、Enable Block Fix (Alt Block Key)を有効にして、Alt Block Keyに22を指定します。
キー | controlmap.txt | JoyToKey |
---|---|---|
F | 左攻撃 | |
S | 右攻撃 | |
LB | – | U |
RB | 右攻撃 | |
RT+LB | ダミー | F |
RT+RB | ダミー | F,S |