ParticleFieldSEというModがあります。羽根や葉っぱを飛ばして撮影に使える面白いModです。
LE版の古いバージョン2.0にはハートマークのオプションがあります。なぜか最新版ではなくなっています。SE版はおそらくLE版の最終版を持ってきただけなので、やはりハートマークはありません。使ってみたかったので、LE版の古いバージョンをダウンロードしてハートマークのテクスチャだけ入れてみました。
ゲーム画面で確認してみると、うまく透過処理がされておらず、四角いものが飛んでいます。エクスプローラーでもサムネイルも出ていません。とりあえずGIMPで開いてそのままエクスポートしてみたらサムネイルが出るようになり、ゲーム内でもきちんと透過処理がされてハートマークになりました。
このテクスチャ、なんてことはなく、ただの単色の白いハートマークをぼかしているだけです。昔、初めてこのModを見たときはまったく知識が足りていなかったので、自分もこういうエフェクトを作ってみたいけど無理だなぁとあきらめていたのですが、今はGIMPが使えるようになったり、できることが増えたおかげで、仕組みを理解できました。自分のModに組み込んで使いたいので、きちんとネットでフリー素材を探してきて、自分で作ってみました。
星にしてみました。それっぽい感じになっています。ParticleFieldにはシャボン玉や葉っぱもあって、そういうのは難しそうですが、単純な記号の形なら私でもなんとかなりそうです。
ここからが結構大変でした。どのようにして飛ばしているのかです。ParticleFieldはテクスチャを装備のメッシュに使っていました。nifには環境エフェクトのようなものを埋め込めるようで、そのnifをArmor Addonで指定しています。1人称視点だと表示されるスロットが限定されるので、だからこのエフェクトは3人称視点でしか表示されないのでしょう。
私はアクターから飛ばしたいので、スペルに使うEffect Shaderで使おうとしましたが、最初はうまくいきませんでした。回復魔法に使われているものをたたき台として改造していたのですが、こちらの「ファルログ」というサイトがとても参考になりました。
項目 | 値 | 解説 |
---|---|---|
Texture | DDSファイル | 自分で用意したDDSファイルを指定。256×256だと小さすぎて、拡大させる方法がわからなかったので、512×512で作成。 |
Texture Count U Texture Count V | 1 | テクスチャの分割数。ハートマーク1個が書いてあるだけなので分割はしない。 |
Color Key 1, 2, 3 | ピンクに | それぞれの役割がいまいちわからなかったので、回復魔法のエフェクトの色を変えただけ。 |
Particle Lifetime | 4.0 | エフェクトの生存時間。長めにしておかないとすぐに消えてしまうため。 |
Initial Velocity | 0, 0, 18 | エフェクトの初速のX,Y,Zを指定。Zだけ18にして、緩やかに上昇していくようにした。 |
Acceleration | 0, 0, 0 | エフェクトの加速度のX,Y,Zを指定。0にして加速はさせず一定速度で動くようにした。 |
こうして出来たのが以下になります。
元ネタはWorld of WarcraftのWarlockが召喚するサキュバスのSeductionです。本家はもっと大きいのですが、SkyrimのEffect Shaderは数が多いみたいなので、これで良しとしました。