LEのフォロワーをSEに移植する

環境構築

LE用のフォロワーをSEに変換して、体型を調整しました。

今回はSkyrim LE用のカスタムフォロワーであるOverknee Rebecca FollowerをSkyrim SEに導入してみました。

最初にまずやること

Mod Organizer 2でOverknee Rebecca Followerをインストールします。

元のメッシュはLE用なので、そのままでは使えません。SSE NIF OptimizerでSE用に変換します。変換するのはFaceGenDataだけです。変換がうまくいくとタイムスタンプが現在日時に変化します。

FaceGenDataの変換時はHead Parts Onlyだけにチェックを入れます。

元のスケルトンが古すぎてCBBE 3BBBに対応していないので、XP32MSSEの最新バージョン(4.72)からスケルトンを持ってきて上書きします。

CBBE 3BBBのボディメッシュを持ってきて上書きします。

元のテクスチャはUNP用なので、普段使っているボディテクスチャを持ってきて上書きします。headはそのままにしました。

ImoMeganeのメッシュもLE用なので、SE用ImoMeganeからメッシュを持ってきて上書きします。あるいはSSE NIF Optimizerで変換してもいいでしょう。

元のESPファイルはLE用で古いので、ESPファイルをCKで開いて、そのまま保存します。

頭が小さくて首が長いのを調整する

元のスケルトンは低身長に調整されています。XP32MSSEからスケルトンを持ってきたので、身体がバニラの体型になってしまいます。頭のパーツは小さくしてあるようなので、頭と身体のバランスが取れなくなってしまいます。

理由はスケルトンのScale(大きさ、比率)が変更されているからです。Scaleは上半身全体、下半身全体、胸、首、骨盤、足といった感じに細かく分かれており、それぞれScaleが個別に指定されています。

バニラのスケルトンは大人用なので、そのまま縮小しただけでは小さな大人が出来るだけなのです。

自動化で楽する方法

NiNode Transform Toolsを使うと、このScaleを移すという作業を自動化できます。

手作業で行う方法

元のスケルトンをNifScopeで開き、NPC~というノードのScaleを片っ端から確認して、コピー先のスケルトンに反映します。Scaleはデフォルトが1.0なので、1.0ではないところを反映すればいいです。

こんな感じにNiNodeをどんどん開いていきます。CME~は違うので注意します。

Scaleのところが1.0でないものをすべて反映します。

調整済みスケルトンに差し替えて完成

これで最新のスケルトンを使いつつ、オリジナルの身体のバランスを再現できます。

こだわるならフォロワーごとにスケルトンを調整します。

私は違和感さえなければそれでいいと思っているので、スケルトンを最初に調整したフォロワーの名前にちなんでPoetスケルトンと名付け、低身長のフォロワーで使いまわしています。

フォロワーによってはNPC~だけでなくCME~もいじってあったり、ScaleだけでなくTranslationもいじってある場合があります。

プラグインをESPFE形式に変換してプラグイン枠を節約する

Skyrim SEのプラグイン(esp/esm)は合計254個まで、ESPFE形式のプラグインは2048個までと決まっています。ESPFE形式にできるものはできるだけした方がプラグイン枠に余裕ができるので、それだけたくさんのModを使えます。

すべてのプラグインがESPFE形式にできるわけではありません。本Modはレコード数が少なく、他のプラグインからマスター指定されているわけでもないため、比較的楽にESPFE形式にできます。

既にModをインストール済みの場合は、変換すると動作がおかしくなる場合があります。

お手軽な方法

SSEEditで当該Modを開き、右クリックしてCompact FormIDs for ESLを選びます。この時にNothing to doと出てきたらラッキーです。ほぼ問題なくESPFE形式にできます。インストール済みであっても問題ありません。

左ペインでFile Headerを選択したら、右ペインのRecord Flagsを右クリックしてEditを選びます。

ESLだけにチェックを入れます。

万が一、他にチェックが既に入っていたら、ESPFE化はやめておいた方が無難です。ESMにチェックが入っていた場合はESPFE化できません。

あとは保存するだけです。

お手軽ではない方法

大抵はお手軽な方法でいいのですが、うまく動作しない場合があります。その場合はForm IDを振り直すとうまく動作するかもしれません。

Compact FormIDs for ESLを選ぶかわりにRenumber FormIDs fromを選びます。数字を聞いてくるので800を入力します。

本当にいいのか忠告してきますので、YESを選んで実行します。

あとは同じです。

Nothing to doと言われなかった場合は要注意

Nothing to doと言われなかった場合、あるいはRenumber FormIDs fromを選んだ場合は、Form IDが変更されます。

まず、既にインストール済みの場合は動作がおかしくなるので、新規インストールの場合だけにしておきます。もしくはModを一度アンインストールします。

NPCレコードのForm IDが変更されてしまった場合は、残念ながら面倒なコースになります。

こちらが変更前です。NPCのForm IDは0012CEです。先頭の02はロード順なので無視します。

Form IDが000800から000FFFまでの間であればいいのですが、このModの場合は0012CEなので、000FFF以下になるように変換されてしまいます。あるいはRenumber FormIDs fromを選んだ場合はほぼ変換されると思っていいです。

こちらが変更後です。太字になっているところは何かしら変更されたという意味です。

Form IDが0012CEから00080Aに変更されています。この変更前と変更後の数字をメモしておきます。

メッシュとテクスチャのファイル名はForm IDになっています。ここを変更後の数字にします。

ファイル名が000012CE.nifになっていますので、0000080A.nifに変更します。

テクスチャも忘れずに変更します。

  • 000012CE.ddsを0000080A.ddsに
  • 000012CE1.ddsを0000080A1.ddsに

メッシュファイル(0000080A.nif)をNifScopeで開きます。

どこかにテクスチャを指定しているところがあります。ひと通り確認した方がいいでしょう。

000012CE.ddsを指定しているところを0000080A.ddsに変更します。

これでうまくいきました。

頭が坊主で黒くなっていたらメッシュを読み込めていません。NPCレコードのForm IDとメッシュのファイル名がきちんと一致しているか確認します。

CTDする場合はテクスチャを読み込めていません。メッシュのテクスチャ指定をきちんと変更したか、テクスチャのファイル名をきちんと変更したか確認します。

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