防具をCBBE 3BBB化してみよう – 応用編(CBBE LE BodySlide防具)

体型・装備

LE用のCBBE防具をSEに変換してみます。Convert SK CBBE to SSE CBBEを使うと簡単です。

CBBE LE用の防具をいくつかCBBE 3BBB化してみます。

今回のポイント

  • Skyrim LE用の防具です。
  • CBBE体型の防具です。(CBBE LE
  • BodySlide対応です。BodySlideのProjectが付属しています。
  • リファレンスをSE 3BBB Fantasyに差し替えます。
  • 全体的に面積が多い防具なので、手間がかかります。
  • Uniboob Referenceを使って胸の谷間を修正します。

体型のおさらい

Skyrimには体型が大きく分けて2つあります。CBBEとUNPです。2大勢力です。メッシュもテクスチャも互換性がありません。どちらかを選ぶ必要があります。SEはCBBEが普及しているので、CBBE用装備が多いです。

CBBEにも体型が2つあります。CBBE LEとCBBE SEです。テクスチャには互換性がありますので共有できます。ところが、メッシュには互換性がなく、BodySlideのスライダーはCBBE LEとCBBE SEで別物となっています。なぜこのようなことになっているかというと、SE版のCBBEはメッシュが高解像度化されて、より美しい表現が可能になったからです。CBBE改といっていいでしょう。

互換性がないことで困ることがあります。それは、CBBE LEの防具をSEに持ってきてもスライダーの仕様が合わないので、出来上がる体型に差が出来てしまうのです。

完全に解決する方法はおそらくありません。何かしら妥協する必要があります。解決方法がありました。

作業に必要なもの

  • BodySlide and Outfit Studio
  • SSE NIF Optimizer
  • SMCO64
  • CBBE – Uniboob Reference

とりあえずBodySlideで開いてみる

何はともあれ、BodySlideで開いてみましょう。下の画像は[Melodic] Amet Bikiniです。CBBE LE用のBodySlideデータが付属しています。

まずはWeightが0のときです。

そして、Weight 100のときです。

装備は変形するのに、リファレンス(素体)は変形しません。それからリファレンスが装備を突き抜けています。これが、スライダー設定に互換性がないために起こる不整合です。

解決法1 – CBBE SEのスライダーにまるごと入れ替える

これが手っ取り早い方法です。Outfit Studioでプロジェクトを開き、リファレンス(素体)をCBBE SEに入れ替えます。この時、スライダーも合わせて入れ替えます。Merge new sliders with existing slidersにチェックを入れなければ、スライダーがまるごと入れ替わります。

あとはConform Allを使うなりして、スライダーのデータを再作成します。これで見た目に問題がなければ、この方法が一番楽でいいと思います。他の防具と組み合わせてもクリッピングの問題は起こらないでしょう。

装備によってはスライダーのデータが手作業で作り込まれています。それを失うことになるのがデメリットです。特に胸の谷間の部分は作り込むのが大変です。

UniBody Referenceで胸の谷間のへこみをなおすで説明している方法で胸の谷間の問題は解決しました。

それから、CBBE LEをSEに持ってくると、胸が大きくなりすぎるので、なんとかして小さくする必要があります。

Outfit Studioのテンプレートを使うと簡単に変換できます。

解決法2 – CBBE LEのスライダーを残す

テンプレートを知らなかった頃のやり方です。はっきりいって無駄なので、やらない方がいいです。

作り込まれたスライダーのデータを活かすならばこの方法しかありません。

素体を入れ替える時に、Merge new sliders with existing slidersにチェックを入れておきます。これで、CBBE LEのスライダーを残しつつ、CBBE SEのスライダーが追加されます。

スライダーが増えただけで、スライダーのデータは更新されていないので、挙動がおかしいままです。

スライダー動作
CBBE LEにしかないスライダー装備だけが動く
CBBE LEとCBBE SEに
共通して存在するスライダー
装備と素体の両方が動く
ただし、データの互換性がないので挙動がおかしい
CBBE SEにしかないスライダー素体だけが動く
データを更新すれば装備も動く

ややこしいことになっていますが、Merge new sliders with existing slidersは元々なかったスライダーは新規追加しますが、元からあったスライダーは手を付けないようです。なので挙動がおかしいのです。個別にConformをしてもダメみたいです。

そこで、残したいスライダー以外はすべて削除して、まっさらな状態から新たに作り直します。例えば、胸の谷間を残すのであれば、Breastまわりを残して、他は削除してしまいます。次に、素体を読み込み直して、Merge new sliders with existing slidersでスライダーを追加します。あとは、胸に影響のないスライダーのデータをComformで再作成します。

ここでConform Allを実行してはいけません。せっかく残したCBBE LE用のスライダーのデータが書き換わってしまいます。

BodySlideでは、破綻しないようにスライダーを調節して、この防具専用のプリセットとして保存します。

実際に試してみる(準備)

GRIM MaryJaneのシャツをCBBE 3BBB化してみます。Main Filesにメインの7BO用ファイルがあり、Optional FilesにBodySlideデータがあります。もちろんCBBE LEです。

事前の準備として、SSE NIF OptimizerでメッシュをSE用に変換します。

espファイルをCKで読み込んでからそのまま保存して、バージョンをLEからSEに上げておきましょう。

SSEEditでForm IDを0x800から振り直してESLフラグを立て、ESPFE形式とします。

Armor Addonの装備スロットが32しか立っていないのを、34と38も立てておきます。

実践 – CBBE SEのスライダーにまるごと入れ替える

すべてが単純な作業だけで、Outfit Studioでの調整やスライダーの調整が一切ないので、簡単で確実です。

  • Outfit Studioでプロジェクトを読み込みます。BodySlideで装備を選んでOutfit Studioを開くのが楽です。
  • メニューからFile、Load Referenceを選びます。
  • Templateの中から「Convert: SK CBBE to SSE CBBE」を選んでOKを押します。ここでマージにチェックしてはいけません。「Convert: SK CBBE to SSE CBBE – Uniboob」もありますが、これを選んだら胸の谷間が引っ込み過ぎておかしくなりました。谷間の補正はCBBE SE化が済んだ後で改めて行った方がいいみたいです。
  • 装備のShape(CBBEFALLOUT44 0)を選択状態にします。
  • メニューからSlider、Conform Selectedを選びます。もしくはCtrl + Cを押します。
  • 1つだけあるスライダーを100%にします。
  • メニューからSlider、Set Base Shapeを選びます。

あとはいつものCBBE 3BBB化を行えば完成です。

  • Load ReferenceでSE 3BBB.ospを読み込みます。(リファレンスをCBBE 3BBBに変更)
  • 装備のShapeを選んでCtrl + Cでスライダー設定を作り直します。(全身がCBBE 3BBBに対応)
  • Weightを再適用します。(全身がCBBE 3BBBのWeightに)
  • Load ReferenceでCBBE Uniboob Breast Refを読み込みます。(胸の谷間を直したいので)
  • 装備のShapeを選んでCtrl + Cでスライダー設定を作り直します。(胸の谷間をきれいに変形可能に)
  • Weightを再適用します。(胸の谷間のWeightがUniboob Reference仕様のものに)
  • Load ReferenceでSE 3BBB.ospを読み込みます。(リファレンスをCBBE 3BBBに戻す)
  • 不要なWeightがあればProjectから削除します。(お腹は要らないので消す)
  • Save Project Asで保存します。

実践 – CBBE LEのスライダーを残す

面倒なやり方なのでオススメしません。

  • Outfit Studioでプロジェクトを読み込みます。
  • スライダーを動かしてみて、胸が動くスライダーのチェックを外します。
  • チェックのしてあるスライダーをメニューのSlider、Delete Sliderで削除します。
  • 素体をCBBE 3BBBに入れ替えます。その際、Merge new sliders with existing slidersにチェックを入れて、既存のスライダーを残します。
  • Labia Slitのスライダーを削除します。
  • 新規に追加されたスライダーのうち、上半身の胸の谷間に影響のないスライダーだけにチェックを入れます。
  • メニューからSlider、Conform Selectedでスライダーのデータを更新します。
  • Weightを更新します。
  • Save Project Asで保存します。

私はここで名前に全てSEを付けて、LE用データとは別にしました。

BodySlideで装備を開き、まずはいつものプリセットを指定します。スライダーを動かすと、いくつかのパターンに分かれます。

  • 装備だけが動く
  • 素体だけが動く
  • 両方動く(動く方向が一致しない)

スライダーを調節して、素体と装備が合うようにします。

  • 基本は大まかに調整してから、細かい部分を後から調整する
  • スライダーは数値を直接入力すれば0%以下にも100%以上にも設定できる
  • ピッタリすぎると動いた時にクリッピングを起こすので、素体側を小さくして調整する(後で装備をOutfit Studioで盛り上げるくらいなら素体を小さくする方がはるかに楽)
  • どこかで妥協する

上半身と下半身は別々に考えます。今回は下半身のスライダーは全部CBBE SEのものに入れ替えてデータを更新したので、プリセットがひと通り適用されるはずです。

問題は胸ですが、BreastsのSizeの意味が逆転しているので、スライダーを右に動かして胸を小さくします。素体がはみ出さず、わずかに隙間が出来るくらいの位置を探します。

調節が済んだプリセットを、この装備専用プリセットとして別名で保存します。そしてメッシュを生成です。

完成したのがこちら。パンツはCommonwealth Shortsを改造してみようのものです。Outfit StudioでのShapeの加工は全くしていません。

この方法のいいところは、Outfit Studioでの盛り上げ、へこまし加工がないので楽、BodySlideのプリセットを保存しておけば何度でも適用可能、他の装備でも使いまわせる、といったところにあります。

Simple Knitも変換してみました。こちらは部分的な露出が減るので、素体をかなり小さくしても問題なく、スライダー調整がずっと楽です。ただ、お尻だけは大きすぎたので、Outfit Studioでへこまし加工しました。胸をへこますのにくらべたらまだ楽です。

さらに、HDT Maid Outfitも変換してみました。こちらは微調整一切なしでうまくいきました。さすがにスカートのヒラヒラはHDT-PEなので簡単には移植できませんが、Weightの設定をする際に、CBBE 3BBBのお尻と太もものWeightを大きめに移したので、なんとなく揺れてくれます。

あとがき

これまではLE用の装備は胸がネックで、Outfit Studioでかなりの時間をかけて修正をしながら移植をしていたのですが、この方法を覚えてからはとても楽になりました。

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