変更点について
変更点が多すぎるため、すべてを紹介することはできませんが、LE版のRequiemに近いModになると思います。
Descriptionにだいたいのことは書かれています。日本語訳がSkyrim SE Modデータベースの紹介文にあります。
スキル依存度がとても高くなります。スキルが低いと何もできず、自分よりスキルの高い相手には勝てないようになります。
敵の数が増えます。おそらく、バニラでは1体のところがたまに2体になる感じです。バニラだと物足りないですが、かといって増えすぎるわけでもなく、バランスは良いと感じました。
敵の配置も手が加えられています。バニラと同じつもりでダンジョンを進んでいくとビックリするかもしれません。
どの場所でもたいてい、敵の中に強い個体が1~2体混じっています。あからさまにレベルが違うので要注意です。
敵に耐性と弱点が追加されます。例えばスケルトンは魔法耐性が高いので、魔法使いであってもダガーで殴ったほうがいい、できれば鈍器がベスト、といった具合です。
互換性に関して
Nexusに色々なModとの互換性に関する情報が掲載されています。私も自分でいくつか互換パッチを作りました。パッチはSSEEditで簡単に作れます。
以下のModはパッチが不要で、そのまま使えました。
- Upgrade Your Potion(YASHはポーションのMagic Effectを変更しているだけで、ポーション自体は変更していないため)
以下のModは併用が難しいようでした。
- Potion Animated Fix(ポーションそのものを置き換えてしまうため。アニメション自体はAnimated Eating Redux SE editonで代用可能)
ゲームバランスについて
YASHは攻略手順に従って育成していけばきちんと進めていける難易度です。理不尽なゲームバランスになっているわけではありません。キャラクターが成長していくにつれて行動範囲が広がっていくので、成長を実感できると思います。
スキルの成長がキャラクターの強さに繋がっています。格上の相手でもプレイヤーが操作を工夫すれば倒せるような設計になっていません。武器で殴ってもダメージが低いのなら武器スキルを上げます。相手の攻撃が痛いと感じたのなら防具スキルを上げます。
バニラのゲームバランスは万人向けに調整されているのだということがよくわかります。序盤は何も考えずにとにかく進んでいけるので、まずは色々やってみてほしい、ということなのでしょう。
機能の多くはバニラを前提としています。Modで改変されることを考慮していません。Modによってはバランスが破綻しますので、注意が必要です。
自分でパッチを作って修正した内容
魔法の詠唱失敗はYASH2.15にどうやらバグがあるような気がしました。破壊魔法スキルが40もあるのに、見習い魔法の詠唱成功率が1~2割で、非常にストレスがたまりました。
採掘は採掘できる回数が大幅に増えています。ただし、Ars Metallica – Smithing Enhancementとは競合してしまいますので、Ars Metallicaの売りのひとつである採掘による経験値が獲得できなくなります。それ以外の生産による改変は問題ないようでした。
戦闘中に装備を変更しようとすると、スキルが足りないのでかえられないという旨の警告が出て、装備を変更できません。アイディア自体はいいのですが、戦闘中であることがわかってしまうのです。これはスタミナ消費に置き換えました。
食事のステータス上昇効果が絶対値なので序盤は有益でも中盤以降は焼け石に水となってしまいます。これは効果が割合で増えるようにしたらいい感じになりました。さらに、料理は手間に見合った効果が得られるよう、上位レシピのMagnitudeを増やしました。あと、NPCが使ってもメッセージが出るので、メッセージはプレイヤー限定にしました。
スクリプトは無駄な処理がいくつか見受けられました。特にOnEquippedイベントを捕捉しているものは最適化したほうがいいです。
序盤の進め方
ここからはネタバレになります。
魔法使いでプレイした時のことをまとめておきます。
まず、Alternate Startを入れておき、森からスタートさせます。種族はお好みでいいと思いますが、ダークエルフ(ダンマー)にしました。魔法使いだからといって魔法大学からスタートしてはいけません。序盤はそもそも魔法が手に入りませんし、ウインターホールドは序盤の育成に不向きです。
ヘルゲンに行って、砦の中で雷撃の魔法書を読んで魔法を覚えます。外に出て練習の的に撃って破壊魔法スキルを15まで上げます。ダンマーは最初から破壊魔法スキルがそれなりにあるためできることです。スキルが0の場合は、まず本を読むかトレーニングを受けて1にする必要があります。
戦闘系、隠密系スキルをそれぞれ15まで上げて、基礎作りをします。私はAHMSを入れているので、スキルがそのままステータスに直結しているため、これが序盤のメインになります。
スキルを0から1に上げる本やトレーナーはホワイトランの中や周辺地域で揃います。
- 重装 – ジョルバスクルの地下へ降りる階段の前のテーブルの上
- 両手武器 – ジョルバスクルの地下へ降りた先の一番奥の部屋
- 回復魔法 – キナレス聖堂の中
- 片手武器 – アムレンから習います(自宅と市場を往復しているみたい)
- 弓術 – リバーウッドでファエンダルから習います
- 防御 – 死者の間(スケルトンが強いので難しい)
- 軽装 – グレイムーア砦の2階(すごく難しい)
ヘルゲンやジョルバスクルに練習用の木の武器があります。これを使って的を攻撃して練習します。的はヘルゲンか衛兵の詰め所の中がいいです。ジョルバスクルはメンバーが割り込んでくるので邪魔です。あと、ジョルバスクルの的はたくさんありますが、左側の2つしか使えないみたいです。(ヒット音が出ない的はハズレ)
なお、木の武器でないとスキルが足りないと警告が出ますが、練習自体は問題なくできますので、木の武器を無理に用意する必要はないです。
重装や軽装を一式(頭、胴、手、足)装備して走っていると、スキルが上がっていきます。これもスキルが足りていないと防具の役目を果たしませんが、スキル自体は上がるので問題ないです。
変性魔法や召喚魔法は、実践(敵に攻撃されている最中)でないと上がりません。(これはバニラの仕様かも?)
最初のお金の使い道は、回復魔法です。最速でこれを買います。YASHは自然回復がとてつもなく遅くなる(というか回復しない)ので、ポーションか魔法が重要になります。回復魔法を覚えたらマッドクラブ相手に防御スキルを上げつつ回復魔法スキルを上げていきます。防御はバッシュでも、重装や軽装はランニングでも上がりますが、時間がかかるので、これが手っ取り早いです。
基礎が出来たら、あとは好きなように冒険に出ればOKです。ただし、いきなりメインクエストを進めるのはやめた方がいいです。ブリーク・フォール墓地が序盤に攻略できるレベルではなくなっています。