バニラの宿屋のお姉さんが着ているbarkeeperをCBBE 3BBB化してみました。
今回のポイント
- Skyrim SE用の防具です。
- CBBE体型の防具です。(CBBE SE)
- BodySlide対応です。BodySlideのProjectが付属しています。
- リファレンスをSE 3BBB Amazingに差し替えます。
- 全体的に面積が多い防具なので、手間がかかります。
この記事を書いた時の環境
- CBBE 1.5.5(インストーラでVanilla Outfitsを選んでおくこと)
- XPMSSE 4.71
- CBBE 3BBB 1.33(ボディタイプは4つとも入れておくことをオススメ)
- CBPC 1.3.5
- HDT-SMP 2.11
- BodySlide and Outfit Studio 4.9.1
BodySlideで防具を選ぶ
BodySlideを起動したら、防具を選びます。
丸で囲ってある「Outfit Studioで開く」ボタンを押してOutfit Studioを起動します。プレビューで見た目を確認しながら選べるのでラクです。
Outfit Studioでリファレンスを入れ替える
SE 3BBB Fantasyの場合とくらべると手順が増えて面倒なのですが、こうしないと服だけ変形して身体が変形しなくなってしまいます。
MeshesタブにあるShapeからリファレンスを選びます。リファレンスは緑色になっています。CBBE用防具なので名前はCBBEです。何でもいいので名前をかえてから、そのまま削除します。
メニューからAdd Projectを選んでSE 3BBB Amazing.ospを選びます。
余分なWeightを削除する
Meshesタブで防具のShapeだけを全て選びます。3BBB、3BBB_Anus、3BBB_Vagina以外ということです。今回はBarKeeperTorsoだけなので、これを選びます。一度3BBBをクリックして、もう一度BarKeeperTorsoをクリックしてください。こうしないとWeightがきちんと表示されないみたいです。
まず、余分なCBBE用Weightが邪魔なので、これを削除しなければなりません。Bonesタブに切り替えます。NPC L BreastとNPC R Breastを選んで、右クリックしてからDelete、From Selected ShapesでWeightを削除します。選ぶ時はCtrlを押しながらで複数選択できます。これで余分なWeightが削除されます。
CBBE 3BBBのWeightを適用する
とにかく色々あって大変なので、順番に説明します。
すべてのWeightを単純にコピーすると、衣装によってはスカートがおかしくなったりします。
Uniboob Referenceを使って楽する
UniBody Referenceで胸の谷間のへこみをなおすで紹介しているUniboob Referenceを使うと簡単で綺麗に仕上がります。
この方法だと胸、太もも、お尻も含めたWeightがひと通りコピーされます。装備によっては動きがおかしくなるかもしれません。
Uniboob Referenceを使わないでとりあえず胸のまわりだけコピーする
BonesタブでL Breast01~03、R Breast01~03、NPC L Clavicle、NPC R Clavicleだけを選択します。そのままMeshesタブに移動して、防具のShapeを右クリックしてCopy Selected Weightsを選びます。
この方法だとスカートなどのWeightはそのままなので、表示がおかしくなることもありません。しかし、胸しか塗らないということは、お尻は塗っていないわけですので、動くとはみ出してしまいます。
Meshesタブでリファレンスを選び、BonesタブでNPC L Butt、NPC R ButtのWeightを削除します。これで尻は揺れなくなります。他にも腹や太ももも削除したほうがいいでしょう。
塗り方がおかしいとゲーム内での表示もおかしくなってしまうので、確認しながら作業していきます。このあたりは経験で慣れていくしかないです。
全てを手っ取り早くコピーする(失敗例)
この方法は既存のWeightを破棄して作り直しますので、TAWOBAのような面積の少ない防具に向いています。ロングスカートなどの衣装はWeightが作り込まれていることが多く、向いていません。
Meshesタブで防具のShapeを右クリックしたら、Copy Bone Weightsを選ぶとリファレンスが持っているWeightをすべてまとめて防具にコピーできます。ダイアログはそのままでOKを押します。
メニューからSave Project Asで保存します。塗り残しがあるといって怒られますので、Noを選びます。
メニューからEdit、Enable Texturesを選んでオフにすると単色表示になるので、塗り残し箇所がわかりやすくなります。塗り残しは大抵は手首から先、足首から先、とにかく身体から遠いところにできがちです。
暗くなっているところが塗り残しです。
手動で塗ってあげる必要があるのですが、この方法だとスカートが破れたようになってしまいました。
TAWOBAなどの面積が少ない防具は、この方法が手っ取り早くてオススメです。
塗り方の方法
塗り残し箇所はマスクがかかった状態になっていますので、位置を覚えてください。
自動でラクして塗る
塗り残し箇所はマスクがかかった状態になっています。このままだとWeightを塗れないので、メニューからTool、Clear Maskでマスクを解除します。
Copy Bone WeightsでWeightをリファレンスから防具にコピーする時に、ダイアログでSearch Radiusを大きくすると、自動で塗る範囲が広くなります。
手っ取り早くてラクなのですが、不必要なところまで塗られてしまう可能性があります。
手動で頑張って塗る
塗り残し箇所はマスクがかかった状態になっています。このままだとWeightを塗れないので、メニューからTool、Invert Maskでマスクを反転させます。すると、Weightを塗ってあるところにマスクがかかります。そのまま、塗り残し箇所だけを塗ることができます。
BonesタブでBoneを選び、ブラシで塗っていきます。選んだBoneで動き方がかわってきますので、適切なBoneを選ぶ必要があります。スカートはNPC Pelvis(骨盤)、手首はNPC L Hand、NPC R Handにしました。
塗る時のコツとしては、Fixed Weight Brushをオンにすると塗りすぎを防止できます。Strengthで強さを決めます。
塗り残しの処理
全部塗ったのにまだ怒られるときは、どこかに塗り忘れがあります。スカートの中も塗ります。
正しく塗れていると、Save Project Asのあとに保存ダイアログが出ます。そのままSaveを押します。
BodySlideでメッシュを出力
BodySlideに戻ります。このときRefresh Outfitsを実行しても表示が正しく反映されません。Outfit/Bodyから防具を選び直すか、BodySlideを再起動させるのが確実です。
Previewで問題ないかどうかを確認します。
ゲームで確認してみる
結構あちこち身体がはみ出ると思います。これをクリッピングといいます。こうなるのは、Weightの塗りが弱かったり、防具が肌に近すぎる場合に起こりやすいです。
Weightの塗りがあまい場合は、リファレンスの動きに防具がついていけないだけなので、Weightを強めに塗ると改善できます。ただ、Weightは他の部位と重なると影ができることがあるので、あまりオススメはしません。
防具が肌に近すぎる場合は、アニメーションの際に突き抜けたりしやすくなります。Shapeをなんとかして盛り上げる必要があります。
Shapeを右クリックして選べるMove(移動)、Scale(拡大・縮小)、Rotate(回転)をうまく使うことで機械的に調整できます。あるいは、スライダーを動かして大きくしたら、Slider、Set Base Shapeで初期位置を固定できます。それだと難しい場合は、盛り上げツールを使って地道に直していきます。
あるいはリファレンスの方を削ったりへこませたりするのもありです。いっそのこと、見えない部分に関してはProjectからWeightをまるごと削除するのが手っ取り早いです。今回だと太ももはまったく見えないので、スカートの中で揺れていても意味がなく、Weightを消せば揺れないのではみ出ることもない、ということです。
まとめ
今回はSE 3BBB Amazingで解説を書いたわけなのですが、実際に試してみた結果、SE 3BBB FantasyかSE 3BBB Physicsの方が手順が楽です。
AmazingはShapeが追加されているのですが、はっきりいってバニラ防具にこのShapeは不要で、それどころか3BBB化の手順が無駄に増えてしまうので、面倒なだけでした。
Weightに関しても、胸はしっかり塗るとしても、太ももや尻はロングスカートの衣装には不要なので、リファレンスから削除して揺れなくした方がいいと思いました。