Skyrim AEとは
Steamに登場したSkyrimの製品ラインナップはおおきくわけて4つあります。
エディション | 本体と最新バージョン (2024年3月現在) | データ | 備考 |
---|---|---|---|
Legendary Edition LE | TESV.exe 1.9.32 | すべてのDLC | はじめに販売されたSkyrimの本体とDLC全部をセットにしたもの。 |
Special Edition SE | SkyrimSE.exe 1.6.1170 | すべてのDLC ベセスダ製Modの一部 | Skyrim LEを64ビットに対応させて、さらにデータを調整したもの。 |
VR | ? | すべてのDLC | Skyrim SEをVRに対応させたもの。 |
Anniversary Edition AE | SkyrimSE.exe 1.6.1170 | すべてのDLC ベセスダ製Modの全部 | Skyrim SEにベセスダ製Modをたくさんつけたもの。 |
Skyrimというゲームソフトは本体+データと考えます。
LEは本体が一番古いものです。現在は販売を終了しています。(表向きは)
SEはSkyrimの最新版です。
AEはSkyrimの最新版であるSEにベセスダ製Modをたくさん付けてセットにしたものです。ですので本体はSEとAEで同じです。
VRはバーチャルリアリティというやつです。SEの初期のバージョンをVRに対応させて、その後は更新されていないので、本体は古いままのようです。
ポイントは本体のバージョン
Modを使う上で重要なのが本体のバージョンです。
LEとSEは製品の仕様が根本的に異なるので割愛します。VRも特殊なのと私はVR版を持っていないので省略します。
SEまたはAEのどちらでも、Steamクライアントでゲームを最新の状態にすると、本体がSkyrimSE.exeバージョン1.6.1170というものになります。これが2024年3月時点での最新バージョンです。最新のModはこの最新の本体に合わせて作られています。これがいわゆるAEです。SEを買っても最新の状態にアップデートするとAEと同じになるのです。
SEの古いバージョンをどうにかして手に入れて使い続ける方法もあります。あるいはダウングレードツールがNexusで配布されていますので、それを使う方法もあります。AEが販売開始となる直前のSEの本体の最終バージョンは1.5.97でした。これがいわゆるSEです。
Modにも色々あります。
- LE/SE/AEのどれでも使えるもの
- SE/AEで使えるもの
- SEでのみ使えるもの
- AEでのみ使えるもの
Modが何をするかで動作対象がかわってきます。作者にも事情があります。昔に作られて開発を終了したModは当然ながらいまのAEでは動かない、ということになります。
Nexusで公開されているModは、サポートしているSkyrimのバージョンが表記されている場合があります。たいていはAE (1.6.xxx)、SE (1.5.xxx)と書かれています。
最新版で遊ぶのであれば、AE (1.6.xxx)というのを選びます。
何も書かれていないのであれば、SE用として公開されてそのまま更新が止まっている、というケースが多いと思います。AEで動くかどうかはマチマチです。
Requiemが動作する環境とは
Requiemの最新版はAE用となっています。Requiem自体はAEでもSEでも動くようです。Requiemが前提として要求しているUnofficial Skyrim Special Edition Patchの最新版がAEしかサポートされていないので、結果としてRequiemはAEが必要ということのようです。
- 最新のSkyrim AEにしてUSSEPとRequiemも最新にする
- Skyrim SEにダウングレードしてUSSEPとRequiemも古いバージョンにする
- Skyrim SEにダウングレードして最新のUSSEPとRequiemを強引に使う
無難なのは1ですが、2も古いというだけでかつてサポートされていた組み合わせなので特に問題はないと思います。3が想定外の使い方なのでどのような問題があるか不明です。
AEで動かないMod
たいていのModはAEで動くので、逆に動かないものを私が確認できたものだけですが、書いておきます。
- .NET Script Framework
- AddItemMenu – Ultimate Mod Explorer
- Armor Rating Redux SE – No Cap – Better Formula – Morrowind-like
.NET Script FrameworkがAEに未対応なので、これを必要とするModは使えません。CTDの際のクラッシュログについてはTrainwreck – A Crash Loggerが使えます。
AddItemMenuはかわりとなるModがあります。
Armor Rating Redux SEですが、Requiemの環境ではそのあたりも含めた調整がされているはずなので、要らないのかなと思います。
Requiemのインストール
手順に従うだけなので簡単です。
不具合対策
OnMagicEffectApplyがらみのスタックエラーが大量に発生します。
OnMagicEffectApplyがなぜ問題なのかについてはモス・マザー洞窟の近くに行くとスタックエラーで解説しています。
自分自身でCloakでスペルをばらまきつつ、自分自身のMagicEffectでOnMagicEffectApplyを使って受け取っているようで、最悪です。
Cloakスペルで撒く方は、True Yield Cloakというスペルなどが該当します。True Yield Cloak 1~4の全部で4種類あるようです。対象を怖がらせて逃走させる処理に使っているようです。
OnMagicEffectApplyを使っているのはREQ_DispelFood.pexで、食事のバフ効果に付いています。どうやらお酒を飲んで酔ったらバフを消す処理のようです。
Cloakスペル1つとバフ1つの組み合わせで毎秒5~6回の判定なので、Cloakスペル4つ分で毎秒20~24回、バフ5つなら毎秒100~120回、もしフォロワーも食事をさせるなら毎秒200~240回という頻度でスクリプトのインスタンスが生成され続けることになります。
4つあるCloakスペルは発動条件や範囲が異なるので、常に4つとも発動しているとは限りませんが、戦闘中という条件は共通しています。戦闘に入ると高負荷になり、敵が炎のマント系のスペルを使ってくれば更に負荷が増すわけです。
私はお酒は飲まないので、REQ_DispelFood.pexごと消しました。