小銭入れはちょっとしたゴールドが手に入るものですが、定期的に復活します。いつ誰が置くのでしょうか。こういったおかしい現象をなおしたいと思います。
CKで作ってみる
CKを起動したら、Skyrim.esmとUpdate.esmをダブルクリックしてチェックを入れます。
小銭入れは植物の一種です。収穫できるオブジェクトという扱いです。
Object WindowのWorldObjects、Floraにあります。CoinPurseがそうです。
大、中、小の3種類があります。どれでもいいので右クリックしてUse Infoを選びます。
Used in there Cellsのところに、実際に設置されている場所が出てきます。どれでもいいのでダブルクリックします。
グレイムーア砦に2つありましたので、これを開いてみました。
Cell Viewにセルの情報が出てきます。右クリックしてEditを選びます。
Respawnsにチェックが入っていると「セルリセット時に復活する」という意味になります。ですので、チェックを外します。
好きな名前を付けてプラグインを保存します。NoMoreRespawn.espとしました。
これでリスポーンしなくなるプラグインの完成です。
SSEEditで補完する
あとは世界中の小銭入れのRespawnsのチェックを外していけばOKです。ですが、手作業では数が多すぎて無理です。そこで、SSEEditで一気に補完します。
SSEEditを起動したら、さきほど作ったNoMoreRespawn.espだけを開きます。
このように、WorldspaceにPlaced Objectがひとつだけあると思います。
変更点はGroundというフラグが追加されているだけです。CKでRespawnsのチェックを外すと、SSEEditではこのように見えるようです。
Skyrim.esmのFloraからCoinPurseを探してクリックします。
右ペインのReferenced Byをクリックします。
全て選択して右クリック、Copy as override intoを選びます。
コピー先にNoMoreRespawn.espを選びます。
この作業をCoinPurseSmall、CoinPurseMedium、CoinPurseLargeの3つにたいして行います。
次のSSEEdit用スクリプトをRemove Respawn.pasという名前で保存して、SSEEdit.exeと同じところにあるEdit Scriptsフォルダの中に入れます。
Remove respawn.pas (pascal)
unit UserScript;
function Process(e: IInterface): Integer;
begin
if Signature(e) <> 'REFR' then Exit;
SetElementNativeValues(e, 'Record Header\Record Flags\Ground', '1');
end;
end.
NoMoreRespawn.espのCellとWorldspaceを選択して、右クリックからApply Scriptをクリック、さきほどのRemove Respawn.pasを選びます。
これですべての小銭入れにGroundが付きます。
ESLフラグを付けてESPFEにします。
セルの情報を含むのでxTranslatorで翻訳します。バニラの地名なのでバニラ辞書のみで補完されます。できればセルの情報は含めたくないのですが、仕様なのでどうしようもないです。
セルの情報を含むので、セルを書き換えるプラグインがあると競合します。ある程度のModを入れているなら、ほぼ間違いなく何かしらと競合します。NoMoreRespawn.espが持っているセルの情報はバニラのものなので、優先度はできるだけ小さくして、他のModで上書きされるようにします。
セルに関しては、自前のセル競合解決パッチをあらかじめ作っておいて、パッチの優先度を最高にしておくことをオススメします。こうすればセルの情報が不本意に書き換えられることはありません。
ゲームの中で確認する
More Informative Consoleを入れておきます。
小銭入れのあるところにいって、コンソールを開いて小銭入れをクリックします。
このように「このオブジェクトはSkyrim.esmで定義され、最終的にはNoMoreRespawn.espによって上書きされました」と表示されればOKです。
さらに
宝石やコインも同じようにリスポーンしないようにできます。小銭入れはFloraなのでセルにしかありませんが、宝石やコインはコンテナにもあります。Remove Respawn.pasはリファレンスしか見ないので、問題なく処理できると思います。
DLCにも対応させるなら、SSEEditを起動するときにDawnguard.esmなども選択すればOKです。
実際に作ってみました。