COCO Bodyとは
COCO BodyはこちらのCOCO 3BBB Body V6.96 3BBB LE & SE & AE Ultimateを使いました。Nexusのは古いので注意してください。
説明を読んでから中身を見て判断したのですが、これはCBBE 3BAを改造してスライダーを変更したり初心者向けに色々セットにしましたよ、というModのようでした。
CBBE 3BAのリソースとほとんど競合するので、併用するものではなくて、完全に置き換えて使うことを想定しているみたいです。
スケルトンやHDT-SMPのDLLまで同梱しているので、そのまま使う場合は注意が必要です。
互換性について
スライダーはCBBEとは互換性がないようなので装備は作り直しが必要です。
裸体のリファレンスはCBBEとは形状が異なります。ですのでそのまま差し替えると他の装備と差異が生まれます。CBBEからCOCO Bodyにするスライダーが用意されているため、これを使えばCOCO BodyからCBBEに戻せます。
頂点数やWeightの違いについてはわかっていません。
テクスチャはCBBE用のものがそのまま使えるようです。テクスチャ自体を同梱しておらず、CBBE用のものを使うことが前提のようです。
スライダー移植用プロジェクトを作る
COCO BodyをインストールしてOutfit Studioを起動したら、COCO Bodyの裸体である[COCO 3BBB V6]Body_Aというプロジェクトを読み込みます。
CBBE 3BAと比べるとわかるのですが、この時点でShapeが違っています。
Load ReferenceからCOCO V6CBBEToCOCOBodyを追加します。このリファレンスは名前通りにCBBEのリファレンスをCOCO Body化するためのスライダーのようです。
braskirt、brabuttというShapeは邪魔なので削除します。何のためにあるのかよくわかりませんが、衣装の変換をサポートする補助輪的なものでしょうか。
BaseShape_outfitというShapeも不要なので削除します。
De-/Select Slidersですべてのスライダーの選択を解除して、一番下のCBBEToCOCOBodyだけを選択します。
このスライダーはCBBEのShapeの形状をCOCO BodyのShapeの形状にするためのものですが、これを-100%にします。こうすることで、逆にCOCO BodyのShapeがCBBEのShapeになるわけです。
Set Base Shapeで-100%の状態を原点にします。
ここから、COCO_と名前の付かないスライダーは邪魔なのですべて削除します。
別名でプロジェクトを保存します。自分がわかるように[COCO 3BBB V6]Body_A (for CBBE Reference)とでも付けておきます。
CBBE 3BAの装備にスライダーを移植する
CBBE 3BAの装備のプロジェクトをOutfit Studioで開きます。
リファレンスを含んでいるなら右クリックからSet Referenceを選んで解除しておきます。
Add Projectで[COCO 3BBB V6]Body_A (for CBBE Reference)を追加します。
移植したいスライダーだけにチェックを入れます。
移植したいShapeだけを選択します。リファレンスを含んでいるならリファレンスも選択します。
Conform Selectedでスライダーを適用します。
以下は帝国軍兵士の重装鎧、Remodeled Armor版のブラにCOCO_breast01を適用した例です。
Uni Referenceがないので紐の調整は必要ですが、概ねスライダーが適用されていることがわかります。
リファレンスを含んでいたのなら右クリックからSet Referenceを選んで元に戻しておきます。
Shapeから要らなくなったBaseShapeを削除してからプロジェクトを保存します。
細かい調整
頂点がギザギザに移動してしまうようなので、Smoothツールで滑らかにしたほうがいいです。なぞるだけなのでそこまで難しくはありません。
作り込んだらスライダー設定をエクスポートして、他の装備のリファレンスにインポートして使い回すようにすると楽です。
まず土台を用意します。Outfit Studioでさきほど作った[COCO 3BBB V6]Body_A (for CBBE Reference)を開き、Breastsを200%に、COCO_breasts01を100%にしてSet Base Shapeを実行、その後スライダーをすべて削除して[COCO 3BBB V6]Body_A (COCO_breasts01)という名前で保存します。
CBBE 3BBB Body Amazingを開き、Add Projectで[COCO 3BBB V6]Body_A (COCO_breasts01)を追加します。ワイヤーフレーム表示に切り替えてからBreastsを200%に、COCO_breasts01を101%にすると、3BAの下乳が歪んでいるのがよく見えます。
滑らかにしたらCOCO_breasts01を99%にすると、今度は上乳が歪んでいるのがよく見えるので滑らかにしていきます。最後に3BAのCOCO_breasts01スライダーをBSD形式でエクスポートします。
装備ではCOCO_breasts01というスライダーを新規作成して、Shapeから3BAを選択してスライダーをインポートします。
Uni Referenceを作って楽する
ビキニ装備をちまちま変換していたのですが、Uni ReferenceにCOCO Bodyのリファレンスを適用して使う方が楽だと考え、作ってみました。
ポチッとして終わりではないのでUni Reference自体を作り込む時間が必要ですが、できてしまえば装備の変換が一気に楽になります。
胸だとUniBoobになりますが、これにスライダーを適用するときはEven Movementにチェックを入れるといいようです。
このダイアログはいまいち理解できていないのですが、パラメーターを変えて何度も繰り返して良い結果が得られたらそれを使うという感じでやっています。
あとはSmoothツールなどを駆使して滑らかに整えます。
これを使って装備を変形させると紐が歪まなくて済むわけです。
Sliderを適用する
このUniBoob Referenceを装備に適用します。
Even Movementにチェックを入れたほうがきれいに変形するようです。
紐部分はUniBoob ReferenceでConformして機械的に引き伸ばし、金属部分は移動させてから微調整して極力変形を避けるようにすると良い感じになります。
Weightを塗る
長乳Sliderを大きくすると胸が大きく移動するため、Copy Bone Weightsではきちんと塗られません。Copy Bone WeightsはSliderがすべて0の原点の座標を基準に塗られるためです。
普通の胸のときは問題なくても、長乳にするとクリッピングが起こりやすくなります。
手っ取り早く修正するには、UniBoob Referenceで長乳Sliderを大きくしてSet Base Shapeを実施した長乳専用UniBoob Referenceを別途用意しておき、それを使って塗るといいです。
- Outfit Studioで装備のProjectを開く
- 長乳Sliderを100%にしてSet Base Shape
- 3BAをSet ReferenceでReference解除
- Add Projectで長乳専用UniBoob Referenceを追加
- Copy Bone WeightsでUniBoob ReferenceのWeightを装備に適用
- 3BAをSet ReferenceでReference復元
- 長乳専用UniBoob Referenceを削除
- 長乳Sliderを-100%にしてSet Base Shape
あくまでも長乳の状態に最適なWeightで塗りなおすため、逆に普通の胸ときにおかしくなる恐れがあります。
防具を変形させるときの罠
胸が長く伸びるのであれば、胸自体は全体的に伸びていいわけです。
相性がいいのはボディスーツのような、素体と防具の形状がほぼ一致するものです。このような防具は長乳に合わせて変形させればいいので、スライダーを大きくしても素体と防具のズレが少なく、揺れへの影響も少なくなります。
ところが、金属と紐で構成されたブラは紐だけが伸びるべきです。よって、リアルにこだわるのであれば、金属部分は移動させて紐は引き伸ばすという編集が必要になってきます。こういった変形をさせてしまうと、スライダーを大きくするほど、素体と防具のズレが大きくなり、クリッピングを起こすようになってしまいます。
もっとも相性が悪いのがシャツなどの防具です。シャツは素体に押し出される形で変形します。胸のもっとも大きい部分を中心に前に押し出されるように伸びるわけです。長乳スライダーは胸の位置が下に移動していくので、押し出されるべき位置も下に動いていきます。この動きを単一のスライダーでは再現できません。スライダーは頂点の移動方向と移動量がスライダーの量に合わせてリニアに移動する仕組みだからです。この問題の解決方法はスライダーを決め打ちすることしか思いつきません。よってゲーム内で動的にMorphが変化する遊び方には向いていません。
例
COCO_breast01 (COCO Breast01 Heavy)
素のCOCO BodyでSliderを色々と触ってみて、COCO_breast01が良さそうに感じたので、1年以上にわたり、色々な装備にこのSliderを適用して遊んできました。
TAWOBAの鋼鉄のブラを変換した例です。
自分の使っているCBBE用PresetではCOCO_breast01を大きくすると左右の胸が干渉してしまうため、BreastTogetherで離すようにしました。そのため、すべてのSliderがランダムに変化する仕様のRaceMenuのRandom BodyGenとは相性が悪くなってしまいます。
それと、このSliderは胸の下側にいくほど大きくなるので、ひょうたんのようになってしまいます。
COCO_breast04 (COCO Breast04 Grape)
最近気がついたのですが、CBBE用PresetではCOCO_breast04 (COCO Breast04 Grape)の方が合っているようです。COCO_breast01と比べると、そこまでひょうたんのようにはなりません。また、大きくしても干渉しないため、BreastTogetherは不要です。
素のCOCO Bodyで見ると大きく離れているため、おかしいように感じるのですが、CBBE用Presetと合わせるとそこまで離れておらず、さらにHDT-SMPの重力が加わるため、ちょうどいい感じの距離にきます。
TAWOBAの黒檀のブレストプレートを変換した例です。
UniBoob Referenceで機械的に変形させたあと、手作業で調整しています。
胸の紐がWeight不良のいい例で、普通の胸を基準にConformで塗ると、紐が肩や上腕に近いのでそれらのWeightが塗られるのですが、長乳の時には大きく離れているためそれらのWeightがあるのはおかしいのです。よって、紐で胸を縛ってブレストプレートを固定させているように見せるために、紐を胸にできるだけ近づけるようにすると、クリッピングを起こして食い込んでしまいます。
長乳専用UniBoob Referenceで塗りなおすことで、紐が胸にきちんと追従するようになり、クリッピングが起こらなくなります。